インテリア家具を知ろう

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目次

インテリアコーディネーターの仕事と役割

インテリアコーディネーターの仕事とは?

インテリアコーディネーターの仕事の流れを見ることで、どのような仕事をしているのか考えてみましょう。
1、お客さまからのヒヤリング
  お客さまの家族構成や好みを予算などの情報を収集し、インテリアに関する要望をお聞きします。

2、具体的にイメージをまとめる
  集められた情報をもとに、さまざまな要素を考え、インテリアのイメージを具体的にまとめ上げる

3、プレゼンテーションを行う
 具体的にまとめたインテリアのイメージをお客さまに提案を行います。この提案をプレゼンテーションと呼びます。
 お客さまがイメージ出来やすいようにプレゼンテーションボードなどを使用しイメージを具体的に示すます

4、工事契約を結ぶ

5、手配や管理を行う
  施工現場に足を運び、工事の管理や各種エレメントの納品などが間違いないかなどの管理を行う。

6、工事が完了すると「引き渡し」とその後のアフターフォローを行う
  自分が描いたプラン通りの工事が行われたのか?確認し引き渡しを行う。また、その後のアフターフォローも行います。

 インテリアコーディネーターの役割は、お客さまの要望を踏まえて住宅やオフィス、店舗、医療施設、商業施設などの空間のコーディネートを提案し、打ち合わせによって最終決定したプランに基づき発注・納品する仕事が中心です。
また、その社会的役割は大きく3つあり
1、安全で健康な生活空間やインテリア環境を確保
2、サスティナブル社会にふさわしいインテリア空間の実現
3、住宅ストック時代のインテリア空間のリニューアルへの対応

インテリアコーディネーターの活躍の場所は多岐にわたります。その例として、
1、ハウスメーカー
2、工務店やリフォーム会社
3、住宅機器メーカーやインテリア建材の会社
4、ホームセンターやインテリアエレメントの専門店
5、不動産会社
7、設計事務所
などが、主に活躍できる場所になります。近年は、新築だけでなくリフォームの需要が増えてきてインテリアコーディネーターの仕事の範疇も多岐にわたっています。

家具の種類について

家具はインテリアコーディネーターにとってとても重要なエレメントです。家具を決めることでお部屋の印象が決まります。その家具についての知識をまずはしっかりと知ることが大事です。
大きく分けると以下の種類になります。
1、リビングで使う家具
  ソファ・チェア・リビングテーブル・リビングボード(テレビ台)などが含まれます。ソファは2人用・3人用とサイズがあり、チェアは1人用のくつろぐ椅子でオットマンなども付随します。リビングボードは背の低いローボードやテレビ台として使われるテレビボードなどが含まれます。

2、ダイニングで使われる家具
  まずは、ダイニングテーブルとダイニングチェア。食器棚やカウンターキッチンなどが壁面の家具になります。食器棚はダイニングボードと呼ばれたり、カップボードと呼ばれることがあります。

3、寝室で使われる家具
  ベッド・ナイトテーブル・クローゼットなどが寝室家具になります。その他には整理ダンスやドレッサーなども寝室家具に含まれます。寝室を快適に過ごすためサイズや色などもイメージに合ったものを選ぶ必要があります。予算に合わせトータル的にコーデネートすることが重要ですね。

4、書斎や子供部屋で使われる家具
  デスク・本棚・ベッド・椅子などです。子供部屋のデスクなどは成長に合わせて高さを調整できるタイプなどもあります。本棚は一般的に扉の無いタイプが多いですが、隠す収納を考えると扉付きの本棚などもすっきり収納できる場合があります。椅子は長時間使用することもあるので自分に合った椅子を購入したいものです。

椅子やテーブルの種類

椅子には、スタッキングチェア、フォールディングチェア、ギャンギングチェア、リクライニングチェア、イージーチェア、ロッキングチェア、オフィスチェア・ワークチェア、ラウンジチェア、シェーズロング、スツール、ベンチなどの種類があります。それぞれの種類によって、用途や場所によって選ぶ椅子も変わってきます。
例えば、イージーチェアは楽な姿勢で休むための椅子であり、オフィスチェア・ワークチェアは文字通りオフィス用のチェアです。

テーブルには、ダイニングテーブル、リビングテーブル、センターテーブル、サイドテーブル、エクステンションテーブル、フォールディングテーブル、ネストテーブル、オケージョナルテーブル、ベッドサイドテーブル、ゲートレッグテーブル、ドローイングテーブルなどの種類があります。
それぞれの種類によって、用途や場所によって選ぶテーブルも変わってきます。例えば、ダイニングテーブルは食事をするためのテーブルであり、リビングテーブルはリビングに置くことが多く、家族や友人とのコミュニケーションを取るための場所として使われます

椅子の構造と材料

木製椅子の種類には、曲木の椅子成形合板の椅子無垢材(削り出し)の椅子があります。

1、曲木の椅子
曲木(まげき)は、木材を蒸気で蒸すなどをして、型に合わせて曲げた後乾燥させて曲線を出す方法です。
素材にはブナ材などの曲げやすい木が使われることが多くあります。

2、成形合板の椅子の作り方は、1mm程に薄くスライスした木材を一枚ずつ重ねて接着し、熱を加えながら型にはめて曲面状に形を作る木工技術です。歪みや剃りが出にくい製造方法です。
成形合板のメリットは、薄くて軽量でも強度があり、繊細なデザインに向いていると言われています。また無垢状態でのクセ、反りなどが軽減するため、ムラなく均一な仕上がりになります。

3、無垢材の椅子
無垢材(むくざい)の椅子は、脚や背板の部分を木材から削り出して作られるもので、自然の木目そのままの質感が出るのが特徴です。木材から切り出した材料の角を削ったり磨いたりして形を整えて組み立てられます。

椅子張りの材料

椅子張りとは、椅子の背や座に詰め物をしてそれを布地や革などで覆って仕上げることを言います。椅子にクッション性を持たせるための工夫です。
椅子は3つのパーツから成り立っていて、それぞれ「上張り材」「クッション材」「衝撃吸収材」から出来ています。

1、上張り材=椅子の仕上げに張られる材料
上張り材には、布地(ファブリック)天然皮革合成皮革などがあります。
1-1、布地(ファブリック)
椅子張りの布地には、平織の生地が最も使われます。織物には「モケット織」「ゴブラン織」「金華山織」などがあります。
モケット織とは、パイル織物の布地の一種で、縦糸と横糸に綿糸や麻糸や化学繊維などを使い、短いパイル(織物の毛足)を密に織り込んだ織物で、電車やバスの座席などに多く使われています。
1-2、天然皮革
主流は牛革です天然皮革は、丈夫で吸湿性や柔軟性、染色性に優れている素材ですなめしという加工や染色を行います。
なめしとは、皮革を作るために行われる加工のことで、具体的には、皮の主成分であるコラーゲンの微細な構造の間に「橋架け」ということを行うことで、皮が持つ機能性を長く維持できます
植物から採れるタンニンと呼ぶ成分を使う、タンニンなめしと、クローム塩というなめし剤を使うクロームなめしという方法が代表的です。

2、クッション材
クッション材は、椅子の座り心地を良くするための役割があります。
2-1、ウレタンフォーム
ポリウレタンをスポンジのように膨らませて作り、ポリウレタンフォームと呼ばれています。軽くて弾力性がありクッション材に最も使われている素材です。
2-2、わた(綿)
綿の種類には、木綿わたと合成繊維わたがあります。ポリウレタンフォームの上に敷き、椅子の形をふっくらとしたものに仕上げ、柔らかい感触を与えます。現在は、合成繊維わたが多く使用されています。
2-3、羊毛・羽毛
合成繊維わたの代わりに、羽毛や羊毛が使われることが比較的高級ソファーなどに使われます。
2-4、パームロック
ヤシの実の繊維を接着剤や合成ゴムで固めたクッション材のことを言います。その他に、化学繊維を固めた化繊ロックや動物の毛を使ったヘアーロックなどがあります。

3、衝撃吸収材
椅子の座り心地をよくするのに衝撃吸収材は重要な役割を担っています。
衝撃吸収ざいの代表的なものに、「セットスプリング」「ウェビングテープ」「スネークスプリング」などがあります。
セットスプリングーらせん状のバネをいくつか繋いで固定したもの
ウェビングテープー細いゴム糸に繊維を巻きつけたものを織り込んで帯状にしたもの
スネークスプリングー波型の硬い鋼を連結させたもので、Sバネとも呼ばれ、波型の平たいスプリングです。

木製椅子の構造

木製の椅子には、「曲木(まげき)」「成形合板(せいけいごうはん)」「無垢材(むくざい)」などがあります。

1、曲木の椅子
曲木は木材を蒸気などで蒸して柔らかくし、型にあわせて曲げた後、乾燥させて曲線を作る方法です。
素材には、変形しやすいブナ材などが使われます。1本の木を曲げて作ることから、軽量で丈夫なのが特徴です。

2、成形合板の椅子
せいけいごうはんとは、1mmほどに薄くスライスした木材(ベニヤ)を1枚づつ重ねて接着し、熱を加えながら型にはめて局面状の形を作った木工技術のことを言います。この技術は歪みや反りが出にくい製法と言われています。

3、無垢材の椅子
無垢材の椅子は、脚や背などの部材を木材から削り出して作るもので、自然な木目や質感が出るのが特徴です。また、木材の特性を活かした強度や耐久性にも優れています。

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