インテリアコーディネーター基本①

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住環境を作り上げるインテリアオーディネーターに必要な知識は、人間工学に基づき人体を理解する必要があります。
人間工学の基本となる人体寸法や人間の特性を知ることが大事になります。

インテリアコーディネーター基本①

人体寸法とその動作

1、人体寸法の略算値
インテリアや家具は、人体の寸法や動く空間に基づいて設計されます。人体の各部分の寸法は、身長にほぼ比例しています
人体寸法の略算値には以下のものがあります。

立っている状態の場合
指極(しきょく)ー両手を広げた幅ーおおよそ身長と同じ(これをHとする)
肩幅(かたはば)ー左右の肩の幅ーおおよそ身長に対して0.25(これを0.25Hとする)
眼高(がんこう)ー立った時に目までの高さ(0.9H)
肩峰高(けんぽうこう)ー肩までの高さ(0.8H)
指先点高(しさきてんこう)ー手を降ろした時に指先までの高さ(0.4H)
座っている状態の場合
下腿高(かたいこう)ー座っている時のお尻までの高さ(0.25H)
座高(ざこう)ー座った時のお尻から頭までの高さ(0.55H)

また、椅子やベッドの設計に関しては、人体各部の重量も大切です。頭部の質量は全体重の8%程度で、椅子に腰をかけた時は全体重の約85%が座面にかかります。


2、生活姿勢
人間が生活する時にとる姿勢は4つに分類されます。
立位姿勢(りついしせい)ー立った状態や、立ったまま腰をかがめたりする姿勢
椅座位姿勢(きざいしせい)ー椅子に座ったり、何かに寄りかかったりする姿勢
平座位姿勢(ひらざいしせい)ー床に腰をおろしたり、正座したりする姿勢
臥位姿勢(がいしせい)ー寝た姿勢

3、人の作業域
人間工学では、手や足を動かしたときにできる空間を作業域(動作域とも)と言います。これを寸法で表すと動作寸法と言います。作業域には3つあります。
水平作業域ー机などの水平な作業面で手の届く範囲(これには2つあり、通常作業域と最大作業域)
 通常作業域とは、肘を曲げた状態で手が届く範囲であり、最大作業域とは、手や腕を最大限伸ばして届く範囲です。
垂直作業域ー腕を上下に動かして届く範囲
立体作業域ー水平作業域と垂直作業域を足した範囲

人間の心理や行動

私たちの日常生活において、知らず知らずに目に見えない心理的なクセや影響を受けています。
1、ポピュレーションステレオタイプ
ポピュレーションステレオタイプとは、ある程度共通した癖や行動特性のことを言います。ある国の人々がどのような行動をするのかを予測することが可能であります。
また、右利きの人はドアを開けるときに右手で右に回すというクセがあり、そのような行動を道具を設計するときなどに考慮する必要があります。
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